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一冊の本から再開、AppleII

一冊の本から再開、AppleII

先日、駒沢大学駅付近にあるブックオフに初めて行ってみました。以前は住んでいる所から徒歩圏内に結構大きなブックオフがあったのですが閉店してしまい、それ以降は時々立ち寄っていた渋谷のブックオフも閉店。

それ以来街中で時々ブックオフを見つけては立ち寄る事はあったんですが、近所にあった頃のように頻繁に行かなくなったかな。

久しぶりのブックオフで特に何を探しているわけでもなかったんですが、何年か前に出版されたのは知っていたのですが、すっかり忘れていたアップルコンピューターのファウンダーの一人、スティーブン・ウォッズニアクの自伝の書籍を見つけて思わず購入。

アップルを創った怪物

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アップルを創った怪物

訳本なのでちょっと活字べったり感がありますが、自分が知っているウォッズニアク氏が起こした奇跡のような開発について細かく書かれていて、特にAppleII用のフロッピディスクユニット、DISK2の開発の所は非常に楽しく読むことが出来ました。何よりこの本を読んで色々とウォッズニアク氏本人が語っている色々な真実がわかってとても嬉しかったです。

今のようにインターネットもない情報が少ない30年以上前、自分が子供の頃にウォッズニアク氏を尊敬する存在になったきっかけがこちらの本。

 TwoSteves&Apple

36年前の本ですが、いまだに大切に保管してあります。この本にDISK2開発について書かれており、アップル社が大きくなった1つの奇跡的な開発であった事は間違いないと思います。

尊敬するエンジニアの一人であるウォッズニアク氏の本を読めた事で、色々と安心出来た事、自分が知っていた事で間違った情報があったり、色々な意味で久しぶりに妙な刺激を受けた感じです。

本の中でウォッズニアク氏は何度か強調しているアップルコンピューターを辞めた理由というのが歪んだ形で世の中に伝わっていたのはとても残念。そもそも、この本を書いた頃の2009年時点でウォッズニアク氏はアップルコンピューターを辞めていませんし、現在はわかりませんがアップルの社員として活動していた事にとても驚きました。

二人のスティーブンスが始めたアップルコンピューターですが、ジョブス氏がフューチャーされ過ぎなのかな。カリスマ経営者という立場で騒がれたのでしかたなかったのかもしれませんが、映画StevenJobsの中でもウォッズニアク氏がアップルコンピューターを辞めるシーンなどがあったりしたけど、この本を読まなければ真実は知らないままでしたね。

本にはちょっとだけAppleIIの技術的な事などが書かれていて、今になって知り得た内容などもあってまたAppleIIをいじりたくなりました。

いまだにAppleIIのCPUである6502のアセンブラは何となく覚えているし(笑)当時、LAISA6502というアセンブラツールを散々使って勉強した覚えがあります。

2020年に発売されたAppleII関連の書籍があった!

そんなわけで、久しぶりにAppleII関連を検索してみると、なんと2020年、AppleIIが発売されてから43年経った今年、いまだにAppleIIの書籍が出ていてびっくり!

6502とApple II システムROMの秘密 (日本語)

 関連リンク:

6502とApple II システムROMの秘密 (日本語)

すぐにアマゾンで購入して読んでみると、書籍にはAppleIIの本物のハードでなく、現代風にAppleIIエミュレーターでAppleIIを動作させることが出来る内容が紹介されていました。

確かに、1MHzの6502CPUとAppleのハードを現在のPCなどでエミューレーターした方が速度が数100倍速く動きそう。(笑)

6502のインストラクションについても解説されていたので、このままだと昔のようにどっぷりはまってしまうのが明らか。

「また昔のようにはまるのもどうかな?」なんて考えつつも「AppleIIエミュレーター上で軽くAppleIIを思い出して楽しむだけにしよう」、なんて思いつつも、11年ぶりにしまってあったAppleIIを開封しました。

手元にあるのはAppleII Jplus。16KRAMを48KRAMに拡張して、DISK2を2台と数々のインターフェイスカードはいまだに健在。

AppleII関連の書籍

かなりレアでプレミアがつくような書籍、AppleIIの回路図が書かれたコンピューターイレブン発行の書籍などもすべて手元に残っています。

日本ではその昔、国内にアップルコンピューターなんて存在しない時代、まだMacintoshが存在しない時代なのでキャノンが日本の総販売代理店を行う以前は、カーペットでお馴染みの東レが日本の総販売代理店をやっていた時代があります。
自分のAppleIIはその当時、37年前に購入したものです。

AppleIIに東レのラベルが貼られている

本体の裏には上記にように東レ株式会社のラベルが貼られています。(笑)

久しぶりに電源投入しましたが一発で起動。

しかしながら、ブラウン管モニターの色味がおかしかったり、時々暴走したり、キーボードの一部が動作しなかったりしたので、とりあえずメンテナンスを開始。

Apple2のキーボード修理

キーボードは動作しないキーを書き出して、1つづつ外してパーツクリーナーで洗浄して完全復活。昔、壊れた片側のシフトキーだけはダメなままなのでスペアパーツ(キーボードで使われているキーはDC-51-31というタイプのキースイッチ)が入手できたら修理したいと思います。

ブラウン管ディスプレイの中身

続いて、この時代にブラウン管ディスプレイ。

当時のApple社のレインボーマークのロゴが入ったAppleII専用のカラーディスプレイ。こちらも東レさんが販売していたので松下電器製ですが東レさんのラベルが貼られています。

カラー調整のボリュームがガリ入っているぐらいなのでこちらも洗浄でなんとか復帰。なんかブラウン管ディスプレイの中身をいじるのはなぜか慣れていて、最後にテレビ開けたのはS●ny時代だったかな?出先で基板が割れてその場で応急処置で修理したような覚えが...。(笑)

 

マザーボードの確認

続いてメインロジックボードの確認。

本体の電源ユニットは、36年前に電源ユニットの不良で当時コンパチApple用の電源に交換したままの状態。Made in Japanの電源は36年経過してもまだ健在です。(笑)

メインロジックボード上はウォッズニアク氏が本で述べているように簡単に修理が出来るようにすべてICソケットに取り付けられているので、ICが抜けていないか確認。ICソケットはメンテナンス面ではよいのですが、AppleIIは本体を移動したらICの抜けが無いか確認するのが昔からのセオリー。(笑)

ピンが酸化して黒くなっているTTL

ICソケットに刺さっているTTLを確認すると足が酸化して黒くなっているものがいくつもあったので取り外してリューターで磨きました。

いやいや、この時点ですでにどっぷりはまってますね。(苦笑)

2009年頃、AppleII用のジョイスティックをUSBで動かずユニットやディスクドライブをSDメモリーでエミュレートする装置をヤフオクで入試しており、それらを使ってビデオ信号の出力やクロマ調整などを行い、

復活したAppleII

無事、元祖、オリジナルのブローダーバンド社のロードランナーを無事動作確認でしました。カラー表示もばっちりです。

36年ぶりのリベンジ

AppleIIを購入した当時、バイト代をすべてAppleIIのソフトウェアにつぎ込んでいて当時のゲームソフトが大量に手元にありますが、SDカードのエミュレーターを使用すればネットで配布されているAppleIIのソフトが色々と入手可能で、AppleIIのソフトで苦労した人には本当に夢のような時代ですね。(笑)

そんな中、AppleIIで初めて作られて色々な機種に移植されたのでご存じの方もいると思いますが、36年前に購入した最後まで出来なかったTransylvaniaというアドベンチャーゲームを再開することに...。

ペンギンソフトウェアのTransylvania

ラベルがなくなってしまいましたが、ペンギンソフトウェアの正真正銘Transylvaniaのフロッピーディスクです。購入したのは秋葉原、ラジオ会館7階にあった富士音響ラム。当時なぜかTransylvaniaが半額の6,000円で売られていて思わず買ってしまった記憶があります。

Transylvaniaの起動画面

ストーリーはTransylvaniaの森の中からお姫様を助けるというアドベンチャーゲームで、当時お姫様まで城の中で発見できたんだけど、エンディングが見れなかったような記憶が...。

ネット上にある解説情報を元にTransylvaniaを最後までやってみたのですが、ゲームのエンディングはお姫様を助けてボードに乗るのですが、最後に表示されたのは英文のメッセージだけ。特にエンディング画面もなく36年ぶりにやっと終われたゲームですが、なんかとても残念というか、期待とは異なる悲しいエンディングでがっかりでした。(笑)

まあ、こんなものですよね。(笑)

せっかく久しぶりにAppleIIを設置したので色々と楽しんでみようと思います。

以上、「一冊の本から再開、AppleII」でした。

 

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